「リーダー経験がない」と書けない?
主将・代表・リーダーでなくても、情報整理、調整、実務、後輩支援、専門担当など役割はあります。「目立つ役職」ではなく、チームが進むために自分が何を判断し、何をしたかを探します。
ステップ1:チームの目標と自分の目標を分ける
チーム全体が何を目指していたかを短く置き、その中で自分が担当した範囲を書きます。
架空例:学園祭チーム全体の目標は来場者が迷わず回れる案内を作ること。自分は会場マップ担当で、各企画から情報を集めて更新する役割だった。
ステップ2:「私たち」を自分のActionへ分解する
| 曖昧 | 分解 |
|---|---|
| みんなで話し合った | 私は意見を3論点に分け、各案の制約を一覧にした |
| 協力して改善した | 私は利用者から質問が多い場所を記録し、案内順を変更する案を出した |
| メンバーを巻き込んだ | 変更理由を共有し、各担当へ確認項目を一つずつ依頼した |
ステップ3:他者との違い・調整を書く
「周囲を巻き込んだ経験」もこのownerで扱います。単に指示したことを巻き込みと呼ばず、相手の事情や反対意見をどう確認し、何を変えたかを書きます。
- 誰と意見が違ったか
- 相手は何を優先していたか
- 自分は何を根拠に提案したか
- 提案をそのまま押し通さず、何を調整したか
- 最終判断は誰がしたか
意見対立があった場合の書き方
架空例:案内マップへ多くの情報を載せたい企画担当と、文字を大きくして見やすくしたいデザイン担当で意見が分かれた。私は「来場者が現地で迷わないこと」を共通目的として確認し、必須情報とWebへ回せる情報を分ける案を作った。双方に確認した結果、紙面には会場・時間・注意事項を残し、詳細説明はQRコードから見られる形へ調整した。
大切なのは「私が説得して勝った」とすることではなく、対立の前提をどう整理し、何を譲り、何を残したかです。
ステップ4:成果の主語を正しくする
優勝、売上増、イベント成功などがチーム全体の成果なら、「私が達成した」と一人称へ寄せません。自分の行動の後に何が変わったかと、最終的なチーム成果を分けます。
サポート役の場合
サポート役を弱く見せる必要はありません。誰の何を支援し、どんな不足を見つけ、どの工夫でチームが動きやすくなったかを書きます。「言われたことをやった」だけなら、判断した場面や改善した場面がなかったか掘り下げます。
| 役割 | 書きやすいAction |
|---|---|
| リーダー | 目標設定、役割分担、判断、進捗修正 |
| 調整役 | 意見整理、前提確認、関係者間の条件調整 |
| 専門担当 | 自分の知識をどう共有し、他担当と接続したか |
| 実務・支援役 | 不足発見、手順改善、他メンバーが動きやすくなる工夫 |
肩書きではなく、実際に担った行動から役割を説明します。
ガクチカとの違い
チーム経験をガクチカとして使うこともできます。ただし、この設問では特にチーム内の役割・他者との関わりへ文字数を配分します。個人活動中心のガクチカとは焦点が違います。一般の構成はガクチカの書き方へ。
完成チェック
- チーム目標と自分の役割が分かれている
- 自分のActionが動詞で書かれている
- 他者の意見や制約を無視していない
- チーム成果を自分一人の成果にしていない
- リーダーの肩書きを必要以上に強調していない
EScortで整理する場合
一つのエピソードを役割とActionに分ける
確認済みのEScort実装ではエピソードを保存し、STAR相当の情報へ整理できます。チーム経験でも、Situationにチーム状況、Actionに自分の判断と他者との調整を残す使い方ができます。